シリコンってよくわからないですよね。(美容師パパは野菜とかをレンジでチンする容器のイメージ。。。)
「シリコンよりも、髪と地肌にやさしいノンシリコン!」
「シリコーンは安全な成分!」
でも美容師パパのロン毛は、ノンシリコンじゃないと背中に赤いぶつぶつが。。。
みんな色々な事を言うので何を信じたらいいのかわからない。。。
美容師パパも備忘録として、はっきりさせようと思います。
(むずかしい話はWikipediaにおまかせします)
シリコンって例えれば「韓国ドラマのカップル」みたいな成分で、お互いがすれ違い、勘違いの連続ばかりな成分です。
そもそも名前から「シリコン」ではなく本名は「シリコーン」
シリコンはICチップ、半導体、太陽電池の原料です。
シリコーンは哺乳瓶の口、ペンのグリップ、コンタクトレンズ、豆腐の剥離剤、ファンデーションなど
美容以外に医療や食品に使われることが多いのはシリコーンのほうです!
では、どんなシリコン(シリコーン)があるのか?ちょっとだけ専門的に!
ジメチコン・ジメチコノール(指通り・キューティクル補修・枝毛防止・ツヤ感)
アモジメチコン・アミノプロピルジメチコン(ウエットの指通り・しっとりなめらか感・色落ち防止)
ジメチコンコポリオール(ドライのパサつき防止・ウエットのきしみ防止・クセの収まり)
シクロメチコン
シリコンはシャンプー以外にも
リンス(コンディショナー・トリートメント)・スタイリング剤にも使われています。
そんなシリコンがなんで悪者になるのか???ちょっと昔を思い出してみましょう!
シリコンは1970年代に初めてリンスに使われ始めます。
昔のシャンプーは「みんなノンシリコン状態」
80年代(聖子ちゃんカット時代)
ブローでみんな髪の毛が傷みだした。。。
80年代半ば(ダブル浅野時代)
ロングヘア・ソバージュでみんな枝毛・切れ毛に困った。。。
さらに
80年代後半
朝シャンブームで
シャンプーとドライヤーの回数増えて、みんな髪の毛のダメージも増えていった。。。
朝シャンブームあたりから
シャンプー・リンス・スタイリング剤にシリコン入るのがあたりまえ状態
90年代(シャギー・アムラー時代)
ヘアカラーブームでみんなの髪の傷みはすすんでいく。。。
2000年代(エビちゃん時代)
巻き髪ブームでアイロン・コテの熱ダメージでみんなの髪の傷みはMAXに。。。
そうなったところで
2003年頃から徐々に
オーガニックブームでみんな「安心・安全」を求めはじめます。。。
(そんなオーガニックブームも2017年ジョンマスターオーガニックの全成分偽装問題がおこりますが、それはまた別のおはなしで))
ここで シリコーンがシリコンと呼ばれだし悪者扱いされ始めます。(昔あんなにお世話になって、仲が良かった2人の関係にヒビが!)
あなた本当はシリコーンじゃなくてシリコンだったのね。。。私達のことずっとダマしていたのね。。。
すれ違いの「シリコン悪者扱いの原因」は2つあります
なんだそれ?ですよね
それぞれ関係しています。
80年代後半朝シャンブーム
低粘度スプレータイプのミスト(揮発性のシリコン)のせいで、スイッチに焼き付き暖房器具の事故が多発しました。
シリコンが配合されているスプレー剤を石油ファンヒーターの近くで使用すると、シリコンがヒーターに吸引されて安全装置が働き、燃焼が停止することがありますので注意が必要です。
むかしは、お風呂上がりにファンヒーターの前で髪の毛乾かしましたよね。。。確かにスプレーたくさん使っていました。
ファンヒーターは詰まっても、シリコンで頭皮の毛穴はつまりません!
ファンヒーターにシリコン詰まる=頭皮にシリコン詰まる
みたいな連想ゲームからの都市伝説ですね。。。
シリコンは毛穴につまらないって化学者が実証しているのは
「しっかりとお湯ですすぎをすること」が大前提!
お流し不足は、脱毛や頭皮トラブルの原因にもなるため注意です。
当時のシリコンは質が悪くパーマ・カラーに影響があったようです。
現在のシリコンがパーマ・カラーに影響がないのは化学的な実験で実証済みです。
美容師パパは美容院のお客様で、高粘度だったり?油分が強く残っていたり?すると
「パーマ・カラーが思い通りにいかない」ことって、今でも感じます。。。
その場合は「シリコン」ではなくって「油分」が原因という事かな??
まだ質の悪いシリコンを使った市販の商品ってあるのかもしれませんね。。。
シリコンって聞くほど悪いところは見当たりませんよね。。。
(パーマ・カラーがかかりにくいのは美容師にがんばってもらえばいいし。。。)
シャンプーって必ずお湯で薄めて使います!(リンス・コンディショナー・トリートメントは薄めない)
原液のままだとネチャネチャしてるし、そもそも泡立たない。。。
シャンプーの質感(しっとり・さらさら)って
シャンプー剤がお湯で薄まっていく間に髪にくっついていくイメージ。。。
シャンプーはチョコミントアイスクリームをイメージしてください。
溶けるとチョコチップ(質感:シリコン・油分)だけが残ります。
チョコチップだけふりかけても髪になかなかくっつかないです。
そこで
チョコミントアイスにして、溶けていく過程でチョコチップが髪に残るようにしているのがシャンプーです。
7~10倍まで薄めて使うのがベスト
(大体の感覚で大丈夫です)
このときに髪にくっつくのがシリコン=シリコンシャンプー完成
このときに髪にくっつくのがシリコン以外の油分=ノンシリコンシャンプーの完成
違いはこれだけなんです。。。
専門的に知りたい美容師さんは、カチオン化セルロース「ポリクオタニウム-10」が質感に関係する原理を調べてみてください。
美容師パパは真剣に考えた末の「シリコンシャンプーは選ばない派」です。
あえてシリコンシャンプーを選ぶなら
2つのポイントを守れば使っても大丈夫です!m(_ _)m
美容師パパが選ぶときは、成分の原価を考えると【200ml 1,700円以上】が選ぶときのボーダーラインになります。
商品の裏側に【配合量の多いものから順に上】から表示してあります。
商品の裏面をみると「全成分表示」されています。
横文字や数字ばかりで、わざわざ確認する気もなくなりますよね。。。
そこで
「シロキ」と「メチコン」
この文字が入っていると「シリコンのことだなー」って覚えといてください。
「ラウリル・ラウレス」と「オレフィンスルホン酸」
この文字が入っていると「洗浄力高すぎるかもー」って覚えておいてください。
朝は良くても午後からペタンコになってしまう人
髪のダメージが少ない人
ふんわりしたい人
など。。。。
ありますが、美容師パパは
シリコンシャンプーと相性が良い人以外は
みんなノンシリコンシャンプーで良いかなーと思っています。
でもーーーー
こんな感じで「シリコンをプラス」してみてください。
プラスするほどに髪の毛は重くぺたんとなりがちなので、ふんわりしたい人はリンス・コンディショナーだけでやめるのも大切。
(最近はノンシリコンのトリートメントやヘアオイルもあります!シリコンでペタンコになっちゃう人は全部ノンシリコンで揃えてもOK)
はじめからシリコンシャンプーを選んでしまうと、合わない髪質の人には最悪です。(ペタンコで頭を洗っていない人に見えます)
美容ディーラーさんに聞いたところ
シリコン配合量(美容師パパ調べ)
昔は美容院のトリートメントって1回塗るだけでしたよね!
昔は、1日で効果を出すためにシリコンの量がかなり多かったらしいです(これも80年代頃のお話)。
今は、美容院でトリートメントした後も、店販品で継続して効果を出していくタイプが主流です。
美容院のサロントリートメントを更に持続させるのは、市販の商品よりも美容院専売の方が効果が高いと思います!
まとめます。
「シリコンは安全」「お湯でしっかり流せば大丈夫」
結局、シリコンでもノンシリコンでも毎日気分良くシャンプーできれば、どっちでもいいですよね!
ネット上で、シリコンの話が賛否両論になっている理由は
「シリコンの話」と「シリコンの入った商品の話」がごっちゃになってるからだと思います。。。
シリコンシャンプーは全部が安全ではないシャンプー
「美容師パパは、シリコンシャンプーが嫌いなんですね。。。」って相談されることもありますが
高すぎる洗浄力をシリコンで隠しているシャンプーが嫌いなだけです。
そして
美容師パパの背中の赤いぶつぶつの原因は
シャンプー・トリートメントの流し方が甘かった!!
シャンプーの洗浄力が強すぎた!!!
シリコンが安全なのはわかったけれど、お湯でしっかりと流さないとダメですよねー
自分に合わないシャンプーを使っていたことが原因のようです(´;ω;`)
美容師パパ(セルフヘアカラーリスト)
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